昨日、定例会を実施しました。
諸事情により、今回はオンラインのみでした。
テーマは、「DMOにおける観光財源」です。
観光分野に強い会員による発表です。
「観光地域づくり法人(DMO)における自主財源開発手法ガイドブック」を観光庁から受託して作成しており、それに基づいた内容でした。
DMOの課題として、人材と財源が大きいそうです。
そこでガイドブックでは、公的資金と民間資金に財源を分け、詳しく紹介されています。
DMOでは、自治体出身者や民間出身者が混在し、言葉が通じないことがあるそうです。
このため、関係者が同じ言葉で課題を話せるようにできることを目指されました。
日本にDMOが紹介された際、DMOの自立という点から「稼ぐ必要がある」という認識が広まったそうです。
ただ、これは勘違いで、公益性が高い事業を行って地域が稼げるようにするのがDMOの目的であり、地域の実状に合わせて財源を確保すればよいとのことでした。
アメリカでは既に観光地となっているところにDMOが組織されたのに対して、日本ではこれから観光地になろうとしているところでもDMOを組織しようとしたといった指摘がありました。
世界的にはホテルがない地域は観光地として認められないそうですが、日本では認められるということです。