10月13日(土)~14日(日)は、一泊研修でした。
今年は、青森県の八戸市と青森市を訪問しました。
小渡さんは、中心商店街で店を出されていたなど、民間のトップリーダーとして活躍されている方です。
今回の視察でも、多くの方をご紹介いただきました。
俵屋の「八戸銀サバトロづけ丼」は、「全国ご当地どんぶり選手権」で2年連続グランプリを獲得し、殿堂入りの丼である「殿丼(でんどん)」の称号を得えています。
代表からも、お話を聞くことができました。
次に、青森県八戸市を面白くする市民集団「まちぐみ」の拠点「ひしざしカフェ」に移動しました。
そこで、代表の山本耕一郎さんに、お話をうかがいました。
山本さんは、八戸に招聘され、アートプロジェクト「うわさプロジェクト」を実施しました。
プロジェクトでは、90店の店を取材し、600枚もの吹き出しを張り出したと言われています。
その後、八戸に移住し、まちぐみを組織されました。
現在は、小学生から80数歳のおばあちゃんまで400人以上が参加して、自由に活動を行っているということです。
「うわさプロジェクト」で張り出された吹き出しです。
風張知子さんは、八戸市役所に勤めていた時にはっちのコンセプト作りに関わり、初代館長も務められた方です。
当初計画されていた山車会館から見直すよう市長から宿題を与えられたこと、限られる時間の中で内容や設計を同時に考えたこと、地元の資源や作家を活用したことなどをご紹介いただきました。
安原清友さんは、はっちの現在の館長です。
現在のはっちや中心市街地の取り組み等について、詳しく教えていただきました。
柳沢拓哉さんは、はっちの主任コーディネーターです。
八戸の中心部には8つの横丁があり、協議会を設けています。
それぞれの横丁の特色や成り立ち、取り組み、課題などを教えていただきました。
柳沢さんは、当研究会の会員が大学で教鞭をとっていた時に、教え子だったという縁があります。
一通り話を聞いた後、館内を見学しました。
ガーデンテラスです。
2016年に誕生した施設で、八戸ブックセンターやヤフーの八戸センターなどが入居しています。
横丁の視察です。
予想よりエリアが広く、八戸の奥深さを感じました。
小林眞・八戸市長の参加もありました。
中心市街地に対する計画が変更されるきっかけとなった市長です。
当時の状況や発想等について、知ることができました。
マチニワです。
今年新たに誕生した施設です。
ガラス屋根の付いた広場で、天候に左右されずに利用できる多目的スペースです。
各種のイベントなどに使用されています。
インキュベーションの場としても、活用される予定です。
シンボルオブジェの「水の樹」です。
青森県出身のアートディレクター・森本千絵さんの監修となっています。
みろく横丁で、懇親会の続きです。
お店の方や地元のお客さんとも、交流できました。
翌日は、少し早くスタートし、館鼻岸壁日曜朝市に行きました。
2004年に新たに誕生した朝市です。
冬の期間を除き、毎週日曜の朝に開催されています。
港の800メートルのエリアに、300以上の店が並んでいます。
新規出店希望者も、多数存在するそうです。
毎回数万人の人出があり、国内でも最大級の規模の朝市ということです。
魚介類や野菜、果物、花、惣菜、パン、コーヒーなどの他、金物のような物品も売られています。
青森県ということで、りんごや果物の品揃えが豊富でした。
朝市の後、青森市に移動しました。
株式会社まちづくり青森の加藤博さんと青森市役所の方に、お話を聞きました。
加藤さんは、まちづくり青森の他、青森市新町商店街振興組合などで活動されています。
青森のまちづくり関わって、約30年になるそうです。
青森における中心市街地活性化やコンパクトシティーの取り組みを中心に、ご説明いただきました。
商業施設跡地に市役所ができたこと、隣に商工会議所が移ったこと、外国のクルーズ船が増えていることなど、青森で現在起こっている出来事を詳しくご紹介いただきました。
パサージュ広場です。
起業家支援の施設で、9区画に飲食店や物販・サービス店が入居しています。
飲食系は原則3年間、物販・サービス系は1年間、利用することができます。
ここを卒業した後に中心部で引き続き事業を行っている店も、多数存在するそうです。
特別に、見学させていただきました。
再開発ビルの「フェスティバル シティ アウガ」です。
市民図書館などとの複合商業施設として、2001年に開業しました。
その後、商業施設としての役割を終え、今年からは青森市役所駅前庁舎として利用が始まりました。
地下にある新鮮市場です。
上層階では利用に変化がありましたが、こちらは従来の形で営業が続けられています。
市役所があるフロアです。
日曜日でしたが、窓口によっては開かれています。
市役所の誕生により、中心部の人の流れにも変化が見られるということです。
新町商店街を中心に歩きます。
リケン洋食器店です。
こちらも、逸品運動などに取り組まれています。
八戸市、青森市とも、中心市街地活性化基本計画に基づいて、多くの事業が行われました。
その他にも、商業者や事業者などにより、多くの取り組みが実施されています。
同じ県内で、中心市街地活性化基本計画に基づき中心市街地の活性化に積極的取り組まれている事例ということで、対比できるところもあり、とても参考になりました。
限られた時間の中で、非常に密度の濃い視察研修が実施できました。
次回の定例会では、ワークショップを実施し、事後研究を行います。